The Avengers

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The Avengers(アベンジャーズ)は、アメリカ・サンフランシスコ出身のパンク・バンド。Penelope Houston(Vo.)、Greg Ingraham(Gt.)、Jimmy Wilsey(Ba.)、Danny Furious(Dr.)によって1977年に結成。同年、のちにバンドの代表曲となる「We are the One」「I Believe in Me」「Car Crash」の3曲を収めた1st EPを発表。積極的にギグをこなして国内での知名度と支持を高めていき、翌年には1970年代のパンク・ブームを牽引したイギリスのバンド・Sex Pistolsがサンフランシスコで行ったライヴで前座を務めるという好機を得る。

 1979年にはSex Pistolsの元ギタリスト・Steve Jonesプロデュースのもと2nd EPをリリース。活動は完全に波に乗ったかに見えたが、同年にIngrahamが脱退。まもなくバンドも解散してしまった。

 解散から4年の月日を経た1983年には、これまでの音源をまとめたコンピレーション・アルバム『Avengers』を発表。同作は30年に渡って複数のレーベルから様々な形——LPやCD、収録曲(順)の変更など——でリリースされており、彼らの代表作と言える存在になる。

 16年後の1999年にはメンバーを変えて再結成。2枚目のコンピレーション・アルバム『Died for Your Sins』をリリース。あくまで一時的な復活でありすぐに解散したものの、2004年には再度結成し3枚目のコンピレーション・アルバム『The American in Me』を発表。それからは解散の発表はなく、現在も存続していると考えていいようだ。

 積極的な活動を行なっていた期間は1977〜1979年と短く、音源の発表も不安定だったことから一般的な知名度は高くないが、前述のサンフランシスコでのライヴがSex Pistolsのラスト・ライヴだったため、パンクスの間では「Sex Pistolsのラスト・ライヴで前座を務めたバンド」として広く知られている。特に出身地であるカリフォルニア州のパンクスからの支持は強く、同郷のBillie Joe Armstrong(Green Day)はヴォーカルのHoustonがソロで発表したコンピレーションに参加したこともある。

Members

※オリジナル・メンバー

Compilation Album

Other Item

Eighteen Stories Down(2003)

ヴォーカルのHoustonによるソロ・コンピレーション・アルバム。1曲目の「Corpus Christi」にギター&バックヴォーカルとしてGreen DayのBillie Joe Armstrongが参加している

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