The Brains

更新

The Brains(ブレインズ)は、カナダ・モントリオール出身のサイコビリー・バンド。2002年にRene El Brain(Vo.,Gt.)によって結成されて活動を開始。2005年にはCrazy Love Recordsより1stアルバム『No Pain, No Brain』をリリース。当時のメンバー・ラインナップはRene、Johnny McBrain(Db.)、Frank O'Brain(Dr.)の3名で、Ramonesのように全員の名前にバンド名を入れていた。しかし、2年後の2007年に発表した2ndアルバム『Hell N' Back』ではベーシストのJohnny McBrainがJohnny Montrealとしてクレジットされており、Ramones形式の終了を伝えている。

 2009年にはStomp Recordsに移籍し、同郷のサイコビリー・バンド・The Creepshowの2代目ヴォーカリスト・Sarah Blackwoodをゲストに迎えた3rdアルバム『The Brains』を発表。その後、ベーシストのJohnny Montrealが脱退。新メンバーとしてColin the Dead(Db.)が加入したのち、2010年に4thアルバム『Zombie Nation』を発表。同作にはサイコビリー界の重鎮であるドイツのMad Sin、アメリカン・サイコビリー・Rezurex、オーストリアのBloodsucking Zombies from Outer Spaceのメンバーがゲスト参加した。

 2011年にはドラマーのFrank O'Brainが脱退。Pat Kadaver(Dr.)が加入したのちに4thアルバム『Drunk Not Dead』をリリース。のちに収録曲「Take What I Want」のMVを制作・公開するが、女性への猟奇殺人を描いた内容が母国・カナダの音楽チャンネル・Much Musicで問題視され、同チャンネルでの放送を見送られるという不運(サイコスとしては幸運?)に見舞われた。

 2013年には6thアルバム『The Monster Within』、3年後には7thアルバム『Out in the Dark』を発表。同作でドラマーのPatが脱退し、代わりにPhil Pinardが加入している。そして2020年には4年ぶりの新作『Satana Tarantula』をリリース。結成20周年に向けて走り続けている。

Music Video

Satana Tarantula』収録の「Satana Tarantula」

Members

Album

No Pain, No Brain(2005)

ハードコア寄りのメロディック・ハードコア。後年のアルバムと比較すると力不足かな? これ以降のアルバムを聴いて、気に入ってから手に取るのがいいかも。

Hell'n'Back(2007)

前作よりもメロディックさが増した2ndアルバム。1stのハードコア寄りの音が好きだった人には微妙かもしれないが、後年のThe Brainsが好きな人は気に入ると思う。

Brains(2009)

ハードコア色の強い楽曲とメロディック色の強い楽曲が混合している感じ? 若干まとまりがない気がしないこともない。スラップよりもギターが冴えてる印象を受ける1枚。

Hot!

Drunk Not Dead(2011)

前作のような速さはないものの、代わりにメロディアスさとホラーっぽさが上がっている1枚。どちらが良いかは好みの問題かも。速さよりもホラーを求めるならこっちかな。

Hot!

Out in the Dark(2016)

こちらも4thと5thを足したような1枚。前作ほどの多様さはないが、その分メロコア調のサイコビリーをしっかりと聴かせてくれる。重低音が好きな人にもオススメ!

Contents