1988年には2ndアルバム『Kicked out of Hell』を発表。ドイツを中心としたヨーロッパでのツアーやパンク・イベントに参加するなど、活動の幅を広げていく。バンドは軌道に乗ったかのように思えるが、ヴォーカルのMark Philips(a.k.a Sparky)はすでにドラッグとアルコールに溺れており、のちにサイコビリー界でも異端な存在と見なされる片鱗が見えていた。
その後、Link Recordsから『The Day the Earth Spat Blood』、Fury Recordsから『Orgasmic Nightmare』をリリース。特に後者は売れ行きも良く、続く5thアルバム『Tangenital Madness』もファンの間で高く評価された。5thアルバムが発表された1993年には初来日し、ヨーロッパ外でも知名度を上げ始めるが、1995年のドイツ・ツアー中にSparkyの精神的な問題によって一時的に解散。
1年後には早くも再結成を果たすが、Sparkyの異端ぶりは止まることを知らず、舞台上で着衣をすべて脱ぎ捨てたり、掃除機で“自家発電”を行うなど、やりたい放題のステージ・パフォーマンスを披露していく。しかし、それが却って“サイコ”を地で行く存在として認識され、人気は落ちるどころかむしろ上がっていった。
1999年にはドイツのCrazy Love Recordsから6thアルバム『Hellucifernation』を発表。さらにヨーロッパ・ツアーを行うものの、Sparkyは相変わらずドラッグ問題を抱えており、ツアーを完遂することはできなかった。
数ヶ月後にはアメリカでライヴを行うが、宿泊先のホテルでトラブルを起こしたり、ライヴ会場周辺に放火したりと度の過ぎた行為を連発。しまいにはショッピング・モールで10代女性の身体を触って豚箱送りになってしまう。多額の保釈金を払えなかった他のメンバーはSparkyを残して帰国せざるを得なくなった。彼が罰金を支払って娑婆に出たのは、1ヶ月後のことであった。
以上のような問題行動に加え、メンバー・チェンジを頻繁に行うなどファンすら混乱させている彼らだが、同時にサイコビリー界の重鎮のひとつとして絶大な支持を得ているのも事実である。
Music Video
『Welcome Back to Insanity Hall』収録の「Bodies In The Basement」
Members
- Sparky(Vo.)
- Holger(Gt.)
- Grischa(Db.)
- Gaybeul(Dr.)
……だと思う
Albums
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The Day the Earth Spat Blood / Go Go Demented!
事実上の3rdアルバム(1989年発のミニアルバムと1990年発のライブアルバムを合わせて収録)