あらすじ:憧れの雑誌『Lassy』で人手不足があり、急遽校閲に関わることになった悦子(石原さとみ)。歓喜したのも束の間、普段とは勝手の違う作業や校閲部員を蔑ろにする編集部に焦りを覚える。雑誌の巻頭企画という大役を任された森尾(本田翼)との差にも落ち込むが、さらに彼女が幸人(菅田将暉)を想っている可能性まで浮上して……。

誇り高き地味スゴ職

 久しぶりにトチる悦子が観れた回。ストーリーだけ抜き取るとなんとも辛気臭そうな感じだが、そこかしこにコミカルな演出があったおかげでめちゃくちゃ楽しく観れた。特によかったのは藤岩(江口のりこ)とのお弁当シーン。悦子が落ち込みのあまり2段弁当全部に白飯を詰めていた時点で笑えたが、その後に藤岩さんがやっつけでキャラ弁風にしたのも最高だった。

『地味にスゴイ!』藤岩さん作のキャラ弁
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 これ、けっこうな量のおかずあげちゃってるよね。真面目で優秀で厳しい面はあるものの、有休や結婚記念日を返上して悦子の仕事を手伝う優しさも持ち、さらに恩着せがましいことは一切言わない。そして実は長身でスタイル抜群。人間の理想が詰まったようなキャラクターだ。

『地味にスゴイ!』悦子の指摘出し
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 しかし今回は『Lassy』編集部がずいぶんな悪役だったな。悦子に対して横暴なのもアレだが、それ以前に読者をナメくさった感じがすごかった。着まわしコーデのキャラぶれなんか確かに大事にはならないだろうが、けっこうな読者は密かにバカにしてる気がする。少なくとも流し読み派は立ち読みで済ませる人がほとんどで、ちゃんと金を出して読む人はそれなりに文章も見るだろう。

 そして指摘出しにあった「記事と写真のファッションを合わせた方が良いのでは?」ってなんぞ。記事に関係ないファッションの写真なんか載せるのかね。そりゃ部数も落ちるわとしか言いようがない。雑誌の表紙もアッサリしすぎだし、あれで部数が伸びたとか説得力なさすぎるのだが……。

『地味にスゴイ!』『Lassy』の表紙
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 それにしても幸人はずっとこのモッサリ髪型のままなんだろうか。ぼんやりしたキャラクターには合ってるけど、読者投票で選ばれた読者モデルとしては微妙だと思う。てっきりモデル業の開始と同時に変化していくものだと思っていたが。はっきり言って初めて菅田さんのヴィジュアルを見た時は「そんなにイケメンか?」と感じたが、ずっと見ているうちに「確かに一目惚れする子もいるかもしらんな」と納得するようになっていた。しかしそれでもこの髪型はダサすぎる。今流行りのツーブロック系の髪型とかめちゃくちゃ似合いそうなのに、なんでしないんだろう。わかんねえな。

 そんで森尾の幸人想い疑惑ですが、私は前回の感想でこんなことを書いたんですよ。

 気になる森尾(本田翼)とタコ(青木崇高)の結果は、なんと玉砕。斜め上を行くのが好きなドラマだなあ。そうなると森尾の「ずっと近くにいた人のこと、離れてから好きだったんだって気付いたり……」にもいろいろと勘ぐりたくなるよな。普通に考えれば幸人(菅田将暉)か元恋人だろうが、ここは逆手を取って——悦子先輩だ!

 “ずっと近くにいた”とは先輩の憧れの『Lassy』編集部にいたことを指す。“離れた”とは幸人が自宅を出たため先輩との仲が進展しまい、望みが薄くなることを指す。どうだ。米岡(和田正人)と正宗(杉野遥亮)の関係をナチュラルに描いているこのドラマなら、ありえんこともないだろう? たぶんないけど。

『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』第8話感想

 もちろん本気で書いたわけではなかったけれど、しかし……

『地味にスゴイ!』森尾「幸人より先輩の方が好きなんだよ♥」
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幸人より先輩の方が好きなんだよ♥

 半分くらい予想的中してんじゃん!(笑)ああ、半分は言い過ぎか。でも森尾も思わせぶりがひでえよな。

『地味にスゴイ!』最後には満面の笑みの悦子
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 ストーリーのメインテーマはずばり“地味にスゴイ”。感謝されることはほとんどないし、下手をすれば存在自体知られてないけれど、それでもなくてはならない地味スゴな仕事はたくさんあるんだ、という。ほとんどの方の人生より今回の日本代表の選手達の方が、結果を出されているとかぬかしてた為末大にテレビごと投げつけたい話だったねえ。ようやく校閲という仕事に誇りを持つようになった悦子だが、ついに『Lassy』編集部への異動話が持ち上がる! 果たして悦子の決断は? 次回、最終回! ってもう最終回なのか!

ところで

『地味にスゴイ!』副編集長(伊勢佳世)が実家の兄から送られた米
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 今ニュースがASKA覚醒剤で再逮捕でもちきりのせいか、副編集長(伊勢佳世)が実家の兄から送られた米がパッと見シャブかと思った。

last up:2016/12/01