あらすじ:人気の節約ブロガーの書籍を再校した悦子(石原さとみ)は、自分の知る節約術をゲラに添付して提出したところ、著者(ともさかりえ)に気に入られ、本に掲載したいと言われた。すでにレイアウトやページ数が決まっていると難色を示す貝塚(青木崇高)をよそに、悦子は「〆切にさえ間に合えばいいから」と快く了承するが——。

観やすくなった

 前回の感想では演出がくど過ぎると書いたが、今回は一気に控えめになって観やすかった(最初からこれくらいにしとけばいいのに)。ストーリー的にも悦子のキャラクターと校閲部の人々の関係がしっかり描かれていてよかったです。

 例えば、ブログ本の節約ネタに感心しているところに森尾登代子(本田翼)から先輩、節約なんかするんですか?と言われて私は衣食住の衣にしかお金をかけないから、他は節約しまくりだよ?!と返すシーン。悦子はファッション誌の編集者になるため中途採用面接を受けまくってるという設定だが、そうなるとこれまで安定した職に就いていたとは考えられない。にもかかわらず、ファッションに疎い人間からみても明らかに金がかかるであろう服にばかり身を包んでいる。しかも第1話で藤岩りおん(江口のりこ)のスーツに「形が古い」と難癖をつけたことを考えると、その年の流行に合ったものを好んで着ている可能性が高い。いったいどこにそんな金があるんだと思わずにはいられなかったが、今回サラッと出てきたこのセリフによってとりあえずその疑問はクリアされたわけです。

 そういう視点で改めて悦子の部屋を見ると、オシャレ感はあるが素材はかなり質素なものが多いように見える。本棚はカラーボックスっぽいし、手製のビーズカーテンは毛糸と簡単な雑貨を合わせた感じで、奥の部屋にあったアクセサリーをかけたコルクボードも100均のパーツで作れるかもしれない。意外とキャラクターに合った空間を作っていたんだなあと。

 ただ、そうやって観察したら最初は気にも留めなかった照明の多さが引っかかるようになった。確認できただけでも6個もある。しかもまだ夕方で部屋にも陽が射しているのに、ぜんぶ灯りがついているという(笑)。せっかくの細かい演出が台無しである。

『地味にスゴイ!』照明がつきすぎの悦子の部屋
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 訂正シールを単純なミス隠しで終わらせず、校閲部のキャラクターの掘り下げとブログ著者の味のあるコメントに繋げていたのも良かったなあ。特に藤岩のキャラクターが出ていたのがイイ。たぶん彼女はこのドラマで1番の萌えキャラだな(笑)。無表情気味なのでどうしても前期の『家売るオンナ』の北川景子と比べてしまう。やっぱ演技力が格段に違うなあ。この人がやればよかったのでは、と思うくらい。

  しかし今回の脱字の見逃しがぜんぶ悦子のせい、みたいになっていたのは疑問だ。これって悦子よりも茸原部長(岸谷五朗)の失態じゃないか? ペーペーの悦子を採用して「ちゃんと見るから」って言ったのはお前だろ、しばらくはちゃんと確認してやれよって思う。訂正シールの作業もひとりだけ手伝いに来ないし。ほかに仕事があったにせよ、休日返上の藤岩さんと比較すると冷たい印象が残る。

last up:2016/10/13