ゲーム概要:モノリスソフト開発のニンテンドーDS用のゲームソフト。「ソーマ」と呼ばれるエネルギーが人々の生活を司っている架空の世界・トルヴェールを舞台に、謎の生命体・ビジターを討伐しながら、ビジター発生の原因となっている「ソーマ」の乱れの謎を追っていくアクションゲーム。

シンプルで楽しいが消化不良

 結論から言えば、面白かった。ボタン操作オンリーのアクションゲームだけど操作性が良くて快適にプレイできる。ダンジョンは最終ステージ以外はわりとシンプルなので、ゲーム音痴でもほとんど迷うことがなかった。ダンジョン中にはワープポイントがたくさんあるし、自分で臨時に設けることもできるから、迷った時でもやり直すのは簡単だった。

 1番よかったのは死んでも電源を落とさない限り敵に与えたダメージが残っていること。ほかのゲームだとゲームオーバーになっちゃうと敵のHPも回復しちゃうけど、このゲームでは減った分のHPはそのままだから、どんな強敵が相手でも粘っていればいつかは倒せる。ゲーム音痴に優しいゲームだね。

 自分で操作するキャラクターは7人+隠しキャラ1人の中から選べる(隠しキャラ——作中ではべつに隠れてないけど——はゲームクリア後に選べるようになる)。さらに得意武器や特技が異なる職業(クラス)が6つ用意されており、同じキャラクターでも全く異なる活躍をさせることが可能。『ポケットモンスター』で例えるとイーブイみたいな感じのカスタマイズ性。私は職業・ガンナス+得意武器・銃を選んだけど、たぶんこれは全クラスの中でも微妙なものだったんじゃないかと思う。銃を撃つとしっかり反動を受けるという芸の細かさを備えているが、おかげで連射しているとどんどん敵から遠ざかるという(笑)。まあ、攻撃しつつ相手の攻撃を避けられるというメリットもあったが、なんとも釈然としなかった。

 キャラクターはどれも個性があったし魅力的だったけど、8人もいるとさすがにイベント中での登場頻度に差が出るため、自分が選択したキャラクターの出番が少ないとストーリーに入り込みづらいという問題もあった。私が選んだフォルテはあまり出番が多くなかったせいか、イベント中はおいてけぼり感が強かった。

 それにも増して冷遇されていたのはグラナーダ。彼女はほんとたま〜にしか出てこない。ようやく出てきたと思ったら一言・二言喋って終わりという。説明書によれば「無口」だそうなので性格的な理由もあったのだろうが、もうちょい救済してくれても良かったんじゃないかと思う。最初はグラナーダでプレイしようかと思ったこともあり、彼女の扱いの低さはちょっと気になった。反対に1番目立ったのは、やっぱり主人公の位置付けにいるヴェルトだった。ストーリーに入り込みたい人はヴェルトを選ぶのがイイと思う。

 エンディングに関しては好き嫌いが分かれる感じがする。個人的にはモヤモヤ感が強い。Exステージをプレイするとさらにモヤモヤしてくる。難易度が3段階に設定されているので、それを全部クリアしたら真のエンディングが観れたりするのかなあとも思ったが、どうもそんなことはないらしい。しかも試しに難易度を変えてみたら、これまで上げてきた属性耐性の数値がダダ下がりしてて一気に萎えた。すべての数値がクリアされるならまだしも、属性耐性だけ下がっててなんぞこれ状態。プレイする気はかなり削がれた。

 キャラクターとストーリーに関しては活かしきれていない感じが強いが、操作性だけに絞ればよくできたゲームだと思う。選択したキャラクターや職業によっても印象が違いそうだし、人によって大きく評価が分かれることもあるかもしれないね。

last up:2016/11/18